6年ぶりに澳門培正中學へ訪問

福井 暢宏

2025年7月3日 13:06

こんにちは。RenjuPortal開発者の のぶ です。

広州の後は、澳門で活動されている宣然さんのお誘いで、澳門へ訪問しました。宣然さんは澳門の培正中學で連珠の教師をされています。私は2019年にも訪問し、今回が6年ぶりの2回目です。6月26日(木)、6月27日(金)の2日間見学させてもらいましたので、今回はそのことについて紹介します。

澳門培正中學

キリスト教系の私立学校で、幼稚園(3年制)、小学校(6年制)、中学校(6年制)の一貫校です。生徒数は3,000名以上、教師は200名を超える大規模な学校です。学業が優秀な生徒が集まる名門校として知られています。

澳門培正中學は、かつて「盧家花園(Lou Lim Ieoc Garden)」として知られていた広大な敷地の一部を校舎として利用しています。この庭園は、19世紀末から20世紀初頭にかけて裕福な商人であった盧廉若(Lou Lim Ieoc)によって建設されました。江南地方の庭園様式を取り入れた、非常に美しい庭園です。当時からの建物の一部は現在も澳門培正中學内にあり、重要な記念品などが展示されています。なお、盧廉若公園は、澳門培正中學に隣接しており一般公開されています。

手厚いおもてなし

私は6月26日まで深圳に滞在していたので、始発で澳門の最寄りの珠海へいきました。そこで、宣さんの計らいで、世界トップクラスのプレイヤーである韋振強さんに珠海まで迎えにきてもらえることになりました。

急遽、韋さんが私の迎えにくることになったらしく、珠海での待ち合わせには時間がありました。そのため、韋さんのおすすめのお店で朝食を食べました。肉汁がたくさんの小籠包と、豚骨ベースのスープが美味しかったです。

珠海で韋さんと合流した後は、私の荷物を置きにマカオのホテルへ。なんと、ホテルはマカオ連珠協会が2泊分用意してくださいました。しかも学校に近く、観光の中心地でもあります。節約しながら長旅を続けている身としては、大変助かりました。彼らが日本に来た際には、私がきちんともてなさなければなりませんね。

荷物を置いた後、ホテルのロビーで宣然さんの午前中の授業が終わるのを韋さんと待ちました。ロビーの椅子に座ると、韋さんがカバンから取り出したのは、もちろん連珠盤と碁石。対局しようということになり、ホテルで早打ちを2局行いました。もちろん2局とも負けました。さすがに強く、歯が立ちません。

そして、宣然さんの午前中の授業が終わり、学校近くの上海料理店に行き、3人で昼食をとりました。そこで連珠の先生になったきっかけなどを伺いましたので、ご紹介したいと思います。

宣然さんと韋振強さんについて

宣然さんはもともと法律事務所で働いていて、連珠を広める活動を広州などで行っていました。その活動が澳門培正中學の関係者の目にとまり、培正中學で連珠の先生になりました。宣さんは第一子が生まれるときにフルタイムでの連珠の先生になっています。親の反対はあったものの、妻は後押ししてくれたそうです。今では週に27コマの授業を行うほど多忙なようです。

韋振強さんは澳門を代表する世界のトッププレイヤーです。世界選手権や中国の大会でも上位に入ることが多いです。2018年から連珠の講師として始めており、学校での連珠の授業や、プライベートレッスンを行っていたりします。プライベートレッスンは生徒が10人ほどいるそうです。

授業見学

参加した授業は6コマで、小学校の低学年が多かったと思います。私が参加ということで、にゃんこならべを沢山使った授業でした。

また、初日の授業では、授業のアシスタントとして中学生3年生の劉梓瑩さんも一緒に参加されました。なんと、彼女は2019年に私が澳門培正中學に訪れたときに、生徒の前で大盤対局をした方でした。身長は私と同じくらいになり、連珠は1級をもっているようです。この時期の成長というのは早いものですね。二日目には劉梓瑩さんに加えて、去年のチーム世界選手権に参加された李子舜さん、そしてもうひとりの中学生の計3名がアシスタントでした。

授業内容としては以下のものを行いました。

  1. 教育用のクイズアプリを使っての4択クイズ

生徒全員がタブレットを持っており、そのタブレットを使って4択クイズを行います。正解者にはポイントが付与されます。さらに解答速度が早いと得点も高くなります。問題の内容としては、「五目並べの発祥は?」「禁手は何箇所あるか?」「連の数は何個あるか?」「対局に使う時計はなんというか?」「この開局規定はなんというか?」といったものがありました。

すべてのクイズが終わると、点数が集計され3位までがスクリーンに表示されます。そして、入賞者をみんなで称えます。

  1. にゃんこならべパズルで勝負

タブレットでにゃんこならべパズルをみなさんと行いました。生徒たちの得点と私の点数がいい勝負になるように調整して対戦しました。クラスによって実力は様々ですが、30点以上の子どもたちが多かったと思います。一番高い生徒は70点を超えていました。見学として来ていた中学生も、一緒ににゃんこならべパズルをして、なんと中学生が133点のスコアを叩き出しました。若いとやはり反射神経はするどいですね...

  1. 大盤を使ってのペア連珠

黒板にマグネットの大盤を貼り付け、ランダムに選ばれた生徒とペア連珠をしました。実力は様々なので、三を見逃してしまう生徒もいれば、しっかりと四三がどこにあるかを認識している生徒もいました。私と一緒に対局したことが生徒達の記録に残れば嬉しいですね。

  1. vintで対戦

一番強いクラスでは、vintを使ってトーナメントをしました。過去に宣さんがvintでトーナメントを行った回数をみせてもらったのですが、800回を超えてました。流石に一番強いクラスと言っているだけあって、みなさん強い。私は全部勝ちましたが、いくつか負けそうな対局があって冷や汗ものでした。

どの教室も授業が終わると、サインをほしいと子どもたちが集まってきました。今回、もしかしたら50回以上は書いているかもしれません。熱狂していた子ども達もいたようで、私のことを「スーパースター」だと言って回っている生徒もいたそうです。職員室に入ったときに、それを聞いた先生にあなたは「スーパースター」ですか?って聞かれました笑。とても生徒達に楽しんでいただけたようで嬉しかったです。

放課後教室とマクドナルドでペア連珠

6月27日(金)には、放課後教室がありました。参加者は20名くらいだったと思います。持ち時間は短く、開局規定はRIFでした。勝ったら上位の席に移動、負けたら下位の席に移動という形式で行われました。対戦した小学生たちは5級以上はありそうな実力です。一度だけ中学生とも対局しましたが、瑞星で負けそうな局面を凌いでなんとか勝ちました。初段以上はありそうな実力でした。

そして、放課後教室の後はマクドナルドへ移動し、アイスクリームを食べながら、中学生3人 vs 宣然、福井 のペア連珠をしました。本当に彼ら中学生は連珠が好きなようです。後から聞いた話によると、チェコで開催される世界選手権にもくるかもしれないとのこと。また、チェコの同じ舞台で対戦できると嬉しいですね。

宣然さんの手腕

宣然さんとの交流を通して、彼は本当に連珠への情熱にあふれた人だと改めて感じました。多くの人と繋がり、連珠の輪を広げていく手腕には感心します。学校の先生方との連携も密で、連珠を教えられる先生がたくさんいらっしゃるのは素晴らしいです。

私自身も、日本で連珠を広めるために、もっと様々な方々と繋がり、機会を創出していかなければならないと強く感じました。もちろん、人にはそれぞれ得意な役割があるので、私に一番合った形で連珠の普及に貢献していきたいと思います。

福井 暢宏