中国連珠探訪 - 上海市の連珠教室見学

福井 暢宏

2025年6月19日 16:52

こんにちは。RenjuPortal開発者の のぶ です。

上海市五子棋快棋公開戦の昼食でみなさんと食事しているときに、参加者の中に連珠の先生をしている人がいないか質問をしてみました。そしたら、前に私のショップから連珠の商品を購入したことがある姚宇杰さんが、上海市で連珠の先生をされているということでした。そこで、交渉をして上海市の小学校の連珠の授業を参観させてもらえることになりました。

上海民办华曜嘉定初级中学

姚宇杰さんは7箇所の学校の連珠教室を受け持っており、今回は「上海民办华曜嘉定初级中学」を見学させていただくことになりました。この学校は市中心部から地下鉄で30分ほどの場所にあり、周辺は住宅地が広がる上海のベッドタウンといった地域です。授業開始前に校内を案内していただきましたが、広大な中国らしく、学校の敷地は平均的な日本の学校の2倍以上ありそうな規模です。寮も完備されており、遠方から通う生徒も受け入れているそうです。

学期末の総まとめ

学期末の総まとめの時期だったため、どのような授業をしているのか理解するのに最適な機会でした。1クラスの生徒数は50〜60人と、日本と比べてかなり多いのですが、連珠の授業ではクラスを少人数のグループに分け、10人ずつで実施していました。同時に別のグループでは別の授業が行われます。

 授業ではまず、「フクミ手」についての課題が出されました。プロジェクターに盤面を映し出し、どの手がフクミ手になるかの意見を生徒一人一人に聞いていきました。これはかなり高度な内容の話です。全員とまではいかないですが、理解している生徒もいるようでした。

 他にどのような課題が出されるのか興味があったのですが、広報担当者から「日本人の私と生徒が交流する様子を撮影したい」という申し出があり、総まとめの授業は中断となりました。代わりに、私と生徒たちで多面打ちを行うことになりました。

にゃんこならべで多面打ち

今回、にゃんこならべを使って多面打ちをする想定はしていなかったので、3つしか持参していませんでした。そのため、二人から三人を一組にして、多面打ちをしました。開局規定は二題打ちです。

姚宇杰さんの要望で、全力ではなく、勝てるチャンスを与えながら対局してほしいとの要望で、意図的に悪手を打ちながら対局をしました。

実力はもちろん生徒によりきりで様々ですが、強い生徒は5手の詰めを見つけきれるくらいの実力はありそうです。また、おそらく定石も暗記している感じはしました。打ち回しも生徒によって様々で、三や四をどんどん打っていく生徒もいれば、私の手を防いでばかりの生徒も。全体としていえることは、みなさん長考して一手一手を打っていました。考えることを楽しむゲームなので、しっかりと考えて打ってくれるのは嬉しいですね。

にゃんこならべを寄贈

授業の終わりには生徒たちと集合写真をとりました。この写真をみてください。みなさんいい笑顔でにゃんこならべを楽しんでいただけたかがわかります。生徒のなかにはにゃんこならべを購入したいと英語で話しかけてくる人もいました。中国でも販売ができるようにしたいのですが、それにはいろいろと障壁が難しいのが残念です。いつかは中国で協力者をみつけて販売していきたいと思っています。

そして、たくさん遊んで気に入っていただけたので、あたらしいコンパクトなにゃんこならべを3つ寄贈しました。楽しく生徒達に遊んでいただけることを期待しています。写真の左は連珠の先生の姚宇杰さん、右は夜間を担当している先生になります。

姚宇杰さんとの会話

授業が終わったあとは、学校側のご厚意で学校の夜食をいただけることに。そこで、姚宇杰さんに連珠の先生について疑問に思ったことを聞いてきました。

Q. 連珠の先生になった経緯は

はじめにコンピュータサイエンスを子どもたちに教えていたそうです。連珠のプレイヤーとして実力が上がってきたら、学校側から連珠の先生をやらないかと打診があり、連珠の先生もはじめたとのことです。それで今は連珠先生歴が11年目とのことでした。

Q. 上海には連珠の先生が何名いるか

上海には連珠の先生が20名ほどいるそうです。それぞれが担当区域をもっており、姚宇杰さんは7つの小学校、中学校で担当しているそうです。

所感

今回の上海民办华曜嘉定初级中学での連珠授業の見学は、本当に心温まる貴重な時間でした。連珠を通じて子どもたちが楽しそうに学んでいる姿を見て、このゲームの魅力を改めて感じました。「にゃんこならべ」で一緒に盛り上がったひとときは、忘れられない思い出になりました。

帰り際に姚宇杰さんから、来年上海に来た時はまた学校訪問しに来てほしいとのことでした。次は別の学校を見学させてもらえるとのことです。今後も国を超えて交流を深めれることを楽しみにしています。

福井 暢宏